アロマセラピストになる為の協会や資格の違いとは?

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アロマに関する資格は数多くあり、基本的に民間協会による認定資格となるのですが、実は国内にはアロマの協会がいくつも設立されています。
協会は元より、各々が認定資格として定めているアロマに関する資格にも大きな違いがあります。
ここでは、いくつも存在するアロマの協会を各々詳しく述べる形で、違いをはっきりと見ていきます。

アロマの協会とは?

アロマの協会は、アロマセラピストの人材育成やアロマの普及等を目的に設立されています。
そしてほとんどのアロマの協会は認定資格を定めていて、その資格を取る事が、アロマセラピストになる為の一般的な道のりになります。
アロマに関する資格は民間資格にあたる為、必ずしも取得する必要はありませんが、違う資格毎に、協会によって定められた試験に通過する必要があります。
ですので資格を持つ事は、アロマセラピストに求められる知識や技術を持っている、という根拠になるのです。
資格の特徴はアロマの協会によって異なってくるので、資格を取る上では、協会と資格についてまずはきっちりと調べる事が重要になってきます。

アロマの協会の一覧

NARD JAPAN ナード・アロマテラピー協会

概要

NARD(Natural Aromatherapy Research and Development)という機関は、ベルギーを情報の発信地として、世界の国々へアロマテラピーの普及等を行っています。
『NARD JAPAN ナード・アロマテラピー協会』は、日本におけるNARDの理念やアロマテラピーの普及を目的に、1998年に設立されました。
NARDの特徴は、医学的観点からアプローチしたフランス式のメディカルアロマテラピーにいち早く着目し、普及と発展に力を注いでいる事です。
そして近年、メディカルアロマテラピーが以前よりも注目されるようになり、それに従って、日本では比較的知名度が高くなかったNARDも注目されるようになりました。

資格について

NARD JAPANで取得できるアロマに関する認定資格は、アロマ・アドバイザーやアロマ・セラピスト、アロマインストラクター等があります。
入門コースであるアロマテラピーベイシックや、各種トレーナー資格を除いた各々の資格を取得するには、協会に入会した上で、認定校として定められているアロマスクールに通う必要があります。
そのアロマスクールにて、資格に沿ったコースを受講して受験要件を満たす事で、試験に望み、通過すれば資格取得を果たす事になります。

AEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)

概要

『AEAJ』は、内閣府に公益認定された国内唯一の公益法人として活動しているアロマの協会です。
ですので、ブランド力においては他の協会よりも高いという特徴があり、会員数は5万人以上います。
2005年に設立されたAEAJは、正しい知識に基づいた技能を持つ人材の育成に励んでいて、なおかつ、アロマの為に自然環境を守る活動も積極的に行っています。

資格について

AEAJでは、アロマテラピー検定や環境カオリスタ検定等誰しもが受験できる資格と、アロマテラピーアドバイザーやアロマセラピスト等、条件付きの専門的な資格に大まかに分類されています。
アロマとしての専門性の高い資格は、NARDと同じようにAEAJの会員になった上で、認定スクールにて資格に沿ったコースを受講して受験要件を満たさなければなりません。

JAA(日本アロマコーディネーター協会)

概要

1995年に設立されたJAAは、アロマセラピストの人材育成と活動支援を目的に、誰しもが学べる環境を20年以上に渡って整えてきました。
歴史が長い為か、国内でも比較的知名度が高いという特徴があり、会員数は2万人を超えています。
正しい知識の普及による理解促進の為に、年間を通じて講習会や各種セミナーを開催している特徴があります。

資格について

JAAの認定資格は、試験に通過した上で会員にならないと取得できないJAA認定ライセンスと、会員でなくとも受験できるJAA主催検定試験の2つに大別されています。
JAA主催検定試験では、スキンケア検定やセラピストマナー等が、JAA認定ライセンスでは、アロマコーディネーターやインストラクター等の資格を受講できます。
JAAの基本的なアロマの資格であるアロマコーディネーターを例に挙げると、NARDやAEAJとの違いは、会員登録のタイミングになります。
NARDやAEAJは、会員になってスクールに通学しないと受験要件を満たせませんが、JAAはスクールに通うだけで要件をクリアでき、試験に通過にした後に会員登録を行えば、資格取得になります。
ちなみに、アロマコーディネーターの勉強は、特定の認定校による通信講座でも可能です。

(IFA)国際アロマセラピスト連盟

概要

IFAは、1985年にイギリスで設立された歴史が長いアロマセラピストの機関で、ホリスティックアロマセラピーを展開している特徴があります。
世界各地に会員を持つ機関の為、ネームバリューが高いという特徴があります。
会員になるには、アロマセラピーや声優に重点を置いたプロフェッショナル・アロマセラピー・ディプロマ・コースを修了するか、同等と認定された資格を持つ事が条件です。

資格について

IFAでは、プロフェッショナル・アロマセラピー・ディプロマ・コースを始め、プロフェッショナル・エッセンシャルオイルセラピー (PEOT) コースやアロマタッチ・ケアラー・コース等があります。
その中でもアロマセラピー・ディプロマ・コースを修了すると、IAFの認定セラピストとして、国際的に非常に価値が高い資格を取得する事ができ、海外でも活躍できるだけの根拠にもなります。
ただし取得まではとても困難で、時間もお金も相当に費やす事になりますが、日本国内でも取得できる海外の資格です。
ちなみに取得の過程の中で、IFAに認定された国内のアロマスクールに通う必要があります。

IFPA(国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟)

概要

IFPAもまた、IFAと同じようにイギリスで設立された同国最大のアロマの協会は、世界最高峰の協会として認知されています。
IFPAは、従来には見られないトリートメントの幅広さが特徴なのですが、クリニカルアロマテラピーという補完療法を実践していてる協会でもあります。
クリニカルアロマテラピーとは、医療シーンで患者さんが持つ自己治癒力を高めて心身の回復を促す補完療法として実践される行為の事です。
ホリスティックアロマセラピーという意味ではIFAに近い理念がありますが、IFPAは補完医療としてのクリニカルアロマテラピーの普及に努めています。

資格について

同様の名称にはなりますが、まずはプロフェッショナル・アロマセラピー・ディプロマコースを実施しているIFPAの認定校に入学する必要があります。
コース修了後に試験に通過する事で、IFPAの正会員になれると同時に、IFPA認定アロマセラピストの資格を持つ事ができます。
IFAの認定資格と同じように、IFPAの認定資格も世界基準のものになるので、持っているだけで価値があるという事になります。

どの協会が良いの?

NARDを含めた国内に拠点を置く3つの協会と、日本支部のような施設はありませんが、世界的に有名な2つの協会をご紹介しました。
各々で違いはある為、どの協会のどの資格を取るかはじっくりと考える必要があります。
協会によって理念や、認定校に指定されているカリキュラムは違うので、まずは自分がどういうアロマセラピストになりたいのかを考えましょう。
そして、アロマセラピストになる為のスクールは、基本的にいずれかの協会から認定を受けています。
ですので、自分の将来像に合った協会から認定されたスクールを、きちんと探すようにしましょう。

>>国内の3協会認定のアロマスクールはこちら

まとめ

アロマセラピストになる上で、自分がこれから所属しようとするアロマの協会の選択は、とても重要です。
アロマの協会について調べて、更に協会毎の資格についても調べなければならない為、大変な手間が掛かるかもしれません。
ですが、アロマセラピストになる為にも、まずはそういった下準備を入念に行うようにしましょう。

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